ジョルダーノ・ブルーノ（1548 - 1600）
ルネサンス期の思想家。彼の宇宙論や無限の宇宙に関する理論は、ルネサンスの探求精神と科学的方法への道を開くも、その宇宙観や宗教に対する批判的な見解が「異端」と見なされ、ローマ教皇庁によって異端審問の末、火刑に処された。彼の処刑はルネサンスの終焉を象徴する事件とされ、科学と自由思想に対する教会の抑圧の激しさを示している。（出典：Wikimedia Commons Public Domainより）

 

ルネサンス時代は、大体14世紀から17世紀初頭にかけての期間を指します。「ルネサンス」という言葉はフランス語で「再生」や「復興」を意味し、この時代は中世ヨーロッパの文化や学問が再評価され、古代ギリシャ・ローマの思想や美術が復興された時期でした。およそ3世紀にわたり、文学、美術、科学、探検など多岐にわたる分野で革新的な発展が見られ、ヨーロッパにおける知識の革命として、後の近代科学の確立に大きな影響を与えました。以下、そんなルネサンス時代に起こった主要な出来事を年表にしてまとめました。

 

ルネサンス時代の年表

年	出来事
1304年	詩人ペトラルカ（1304 - 1374）誕生。ルネサンス初期の代表的な人文主義者。
1347年	黒死病の流行が始まり、ヨーロッパ全土で広がる。社会的変革の契機に。
1377年	フィレンツェの画家ジョット（1267 - 1337）のフレスコ画が完成。
1401年	フィレンツェのサン・ジョヴァンニ洗礼堂の扉制作コンペが行われる。
1434年	メディチ家がフィレンツェの政権を掌握し、ルネサンスの保護者となる。
1450年	活版印刷術がヨハネス・グーテンベルク（1398 - 1468）によって発明される。
1486年	ピコ・デラ・ミランドラが「人間の尊厳について」を発表し、人文主義の核心を表現。
1492年	コロンブスによるアメリカ大陸の発見。ヨーロッパの視野が広がる。
1503年	レオナルド・ダ・ヴィンチ（1452 - 1519）が「モナ・リザ」を制作開始。
1517年	マルティン・ルターが宗教改革を始め、教会権威が揺らぎ始める。
1527年	ローマ略奪事件。イタリアルネサンスの衰退の象徴的出来事。
1543年	コペルニクスが「天体の回転について」を発表し、天文学革命の口火を切る。
1564年	ミケランジェロ（1475 - 1564）没。ルネサンス芸術の最盛期を象徴する巨匠の一人。
1600年	ジョルダーノ・ブルーノが異端として火刑に処される。ルネサンス終焉の一つの象徴。

 

こんな感じでルネサンス時代を年表で学ぶことは、歴史的な出来事や文化的変遷を時系列に沿って整理し、その時代の流れを一目で把握することができるためおすすめです。重要な発明やアイデアがいつどのように登場し、またどのように社会や文化に影響を与えたのか理解しやすくなりますよ。また、ルネサンスが人文主義や科学革命へとどのようにつながったのか、その過程を追いやすくなるため、歴史の連続性や因果関係を学ぶ上でもすごく役立つんです。